ズーバ

やまおやじ

2009年04月17日 12:39

結婚式の前日、弟にハンブルグの街を案内してもらいました。

どこに行くかということになり、私のわがままでエルンスト バルラハの彫刻を見に

イェーニシュ公園というところにあるバルラハハウスに連れて行ってもらいました。

公園の入口に入るといきなり、ロクロを廻しているおばさん(失礼!)に出会いました。

やはり仕事柄気になります。 思いっきり前に立って凝視してしまいました。

おばさんはロクロの手を止めてニコニコして話しかけてきました。

なんだかよく分からないので「I am Japanese potter(私は日本の陶芸家です)」と胸を張るとなにやら、また語りかけてきます。

弟に通訳してもらうと「やってみる?」と言っているとのことでした。

ここでやらなかったら、たんなるウソツキだと思われると思ったので「OK!]と答えて挽き始めました。

挽き始めると、なんとロクロは斜めの道路に対応するために小石で支えられていてガタガタです。

これはヤバイ!!と思いました。ロクロのガタツキで作品も、がたついてきます。

そばで見ていた母親が呆れながら、見かねてロクロを支えてくれました。

なんとか誤魔化しカップを挽き終えると、周りは黒山の人だかりになっているではありませんか。

ここで止めるとかっこ悪いと思ったので、取りあえずもう二つほど皿を作ってから止めました。


終わるとおばさんが「中で作品展をやっているので見て行って」と言っています。

中に入り造ったものをみせてもらうとすべて端整な形をしているではありませんか。

「あのロクロで作ったの?」と弟に通訳してもらうと「あれはデモンストレーション用で普段はもっとロクロをしっかりしたところにおいてやっている」とのことでした。

お互いに連絡先を交換して「HPをあるから見て」というと「HPは英語でも読めるのか」といいます。

「英語でも読めるよ」と通訳してもらうと「ズーバ、ズーバ」と踊るように言いました。

「ズーバって何?」と弟にたずねると「凄いってこと」という返事。

私も同じ調子で「サンキュ、サンキュー」と答え二人で大笑いしました。

ドイツの人って結構感じいいなと思った一日でした。